Kさんとのロルフィング10セッション

 

rolfing session K

昨年9月からスタートしたKさんとの10セッション。

先日、全てのセッションを終了しましたので、経過をご報告させていただきます。

Kさんのロルフィングセッションにおける主な目的は、以下の3つでした。

  • 姿勢の改善
  • 膝の痛み
  • 頚椎ヘルニア後遺症による症状

また、生理周期に伴う痛みや不快感にも以前からお悩みであることも確認し、ロルフィングセッションを受けていただくこととなりました。

 

ロルフィングとFascia/ファシア(筋膜)

ロルフィングセッションにおいて、アプローチの要となるFascia/ファシアを一度整理します。

身体の動きに関わる代表的な組織とは「筋、腱、靭帯、関節」が挙げられます。

筋、腱、靭帯、関節には、重力などの刺激に反応する数多くの受容器があります。

また、これらを包み、全身を繋ぐのがFascia/ファシア(筋膜など)と呼ばれる結合組織です。

Fascia/ファシアにも同様に、様々な感覚を捉えるための受容器が豊富に存在しています。

筋、腱、靭帯、関節、Fascia/ファシアの受容器で受け取った情報がで整理され、姿勢や動きが形作られます。

そしてFascia/ファシアが全身を繋ぐことによって、私達の身体は調和が取れてスムーズに機能することができるのです。

gravity of rolfing.2

実際のセッションでは、手技による直接的なFascia/ファシア(筋膜)への働きかけを中心に行います。

加えて、当院では鍼灸×ロルフィングの観点より、東洋医学的なアプローチも包括しセッションを行います。

  • ロルフィング
    ・Fascia/ファシア(筋膜)へ働きかける手技
    ・動きや感覚へのアプローチ
  • 鍼灸
    ・痛みや不定愁訴に対するアプローチ
    ・陰陽五行の気のバランスを整える

これらを総合的に組み合わせることにより、より大きな相乗効果を生み出せるのです。

 

ロルフィング10セッション:Kさんのセッションダイジェスト

 

rolfing session S.K.1

Kさんへのセッションでは以下の様なポイントに着目したセッションを行いました。

  • 筋膜
    ・胸郭と前鋸筋、腸腰筋と内転筋
  • 使い方
    ・立ち方、内転筋の効果的なストレッチ
  • 感覚
    ・殿部の感覚の活性化
  • 鍼灸施術
    ・頚椎ヘルニア、生理痛

頚椎ヘルニアによるしびれ症状や生理痛の痛みも強いため、鍼灸を織り交ぜたセッションを行いました。

特に当院の鍼灸筋膜治療では、首と腰の専門家として痛みやしびれの改善に特化した施術を提供させていただいています。

Kさんのお悩みであった頚椎ヘルニアによる症状も、大きな改善を導くことができる症状の一つとなります。

しびれや痛みでお困りの際は、お気軽にご相談ください。

 

Before / After 写真

セッションが進むに従い、体調や自覚症状も随分改善したKさん。

「変化を視覚的にも客観視できたことがとても嬉しかった。」とのお声もいただきました。

当院のロルフィングセッションでは、ご自身のスマートフォンを使い希望者の方のお写真を撮影しています。

セッション1の前、3-7-10の後に、経過の記録としてお取りさせていただいています。

下記の写真は左がセッション1の前、右がセッション7の後に当たります。

Kさんから写真の掲載許可をいただいています。

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上記お写真では、特に胸郭から首の構造が大きく改善しています。

Kさんには、10セッションの際にお伝えした「立ち姿勢での動的ラインを整えるワーク」を継続して行っていただけると、骨盤から腰周辺のアライメントがより良いものへと更に向上していくでしょう。

 

Fascia/ファシアへの総合的なアプローチ

「筋、腱、靭帯、関節」これらを包み、全身を繋ぐFascia/ファシア。

そのため、Fascia/ファシアが癒着し捻れると、スムーズな身体の動きの阻害に直結します。

例えば、長年のデスクワークにより、頚椎のポジショニング不良や後頭下筋群の機能低下が慢性的に生じることがあります。

頭蓋骨や頚椎周辺にある受容器の働きが低下し、姿勢の歪みや動きの硬さなどの原因となります。

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ロルフィングセッションでは、手技による直接的なFascia/ファシア(筋膜)への働きかけと同時に、身体の使い方や感覚への働きかけも行います。

  • 癒着し捻れてしまったFascia/ファシア「構造」への働きかけ
    ⇒本来の働きや動きを取り戻す
  • 「身体の使い方」「感覚」に対する働きかけ
    ⇒本来の感覚器としての機能を活性化

セッションでの優先順位はケースバイケース。

Kさんのお体の状態は「構造」に対するアプローチを特に必要としていました。

そのため「手技によりFascia/ファシアを、鍼灸により経絡を」整えることにより、「構造」へのアプローチを最大化することに注力したセッションを一貫して行いました。

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まとめ

姿勢の改善、生理痛の軽減、膝の痛みの緩和、頚椎ヘルニア症状の消失。

当初のお悩みは全て改善していただけたKさん。

また、経過写真から分かる姿勢の改善にも喜んでいただけ、写真の掲載にも快諾いただきました。

 

ロルファー兼鍼灸師として、姿勢や身体の使い方から痛みや不定愁訴まで幅広く対応している当院のセッション。

  • 体質とは何か?
  • 偏りとは何か?
  • 歪みとは何か?
  • なぜ身体のアンバランスが生じるのか?

これまで長年付き合ってきた皆様のお身体の疑問に、多角的にお答えさせていただく自信があります。

当面の日本でのセッションは6月27までとなっておりますので、気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。