ロルフィングと筋膜リリースの違いとは?:ロルフィングのこともっと知りたい!
- 筋膜リリース:
筋膜リリースを行うことにより体を整えること。 - ロルフィング:
筋膜リリースの手技を用い身体を整えること。加えて、動きの探求や気づきを促し、身体の学び直しを行うこと。
ボディワークと施術(治療)とは
ロルフィングと筋膜リリースの違いを解説するまえに、ロルフィングが属するボディーワークという領域と、筋膜リリースが属する施術(治療)の領域の違いを理解する必要があります。
- ボディワークとは
ボディワークの定義をwikipedia(英)を参照してみます。
In alternative medicine, bodywork is any therapeutic or personal development technique that involves working with the human body in a form involving manipulative therapy, breath work, or energy medicine. Bodywork techniques also aim to assess or improve posture, promote awareness of the “bodymind connection” rather than the “mind-body connection”, or to manipulate the electromagnetic field surrounding the human body and affecting health.
<意訳>手技や呼吸法やエネルギー療法などより、心身に働きかけることにより、健康の回復や自己成長を促すためのものである。ボディワークとは一般的に、姿勢を評価し向上させたり、心身の繋がりへの気づきを高めること(心と体を別々に考えるという機械論よりも)、人間を取り巻くエネルギー領域へ働きかけることにより健康を回復させることを目的としています。
主なメソッドとしては、ロルフィング、アレクサンダー・テクニーク、フェルデンクライスなどがあります。
- 施術(治療)とは
代替医療というフィールドにおいて、主に手技を用いることによる痛みの軽減や愁訴の改善を目的としています。
主なメソッドとしては、鍼灸、カイロプラクティック、整体(一部ボディワークに含まれることもあります)、などがあります。
「「空間」と「スペース」:ロルフィングのこともっと知りたい!」
ボディワークと施術(治療)の違いとは
何のために身体を「整える」のか?その目的に違いがあるのです。
両者の目的の違いとは「引き出す」ことと、「治す」ことととして説明できます。
- ボディワークのキーワード:「整え、引き出す」
- 施術(治療)のキーワード:「整え、治す」
- 「引き出す」とは
効果を最大限に「引き出す」ために、クライアント個々が持つ感覚の再学習を促し、気づきを導きます。
そのため、クライアントにはセッションに能動的に参加していただくことも大切な要素となります。
身体の学び直しのために、セッションに参加すると表現できます。
- 「治す」とは
痛みや不定愁訴を「治す」ために、クライアントの自己治癒力に働きかけます。
クライントは基本的には、受動的に施術を受けていただくことが一般的な姿勢となります。
治してもらうために、施術(治療)を受けると表現できます。
ロルフィングと筋膜リリースの違いとは
ボディワークと施術(治療)の違いを、ロルフィングと筋膜リリースの具体例に置き換えて説明します。
ロルフィングでは、筋膜リリースの手技も用いています。
更に、動きの要素や感覚の再学習を通して、身体の学び直しを行います。
一方、筋膜リリースでは、身体の構造を整える、すなわち静的ラインにフォーカスした施術を行うことを目的としています。
「ロルフィングのこともっと知りたい!:4つのキーワードを解説するよ。」
- 慢性的なコリの原因とは
- 背骨のカーブの潰れが、各筋肉に余分な筋緊張を引き起こします。
- 無意識の余分な筋肉の緊張とは、長年の染み付いた動きの癖により生じています。
- これが、偏った筋肉の使い方を定着させる大きな原因であり、慢性的なコリの形成につながっています。
それでは、姿勢とは一体何なのでしょうか?
ロルフィングでは、ラインという概念を用いて、姿勢に対してアプローチを行います。
静的ラインのみを整えることの弊害は、「しばらくすると施術の効果が無くなって骨盤が歪み始めた」という現象が生じてしまいます。
静的ラインを整え、そして動的ラインのコツを掴むことにより、ご自分でラインを活用することができることこそがロルフィングの特徴であるといえます。
(ロルファー服部の個人的な見解です。筋膜リリースでも、構造、動き、感覚にアプローチしている施術者の方もいらっしゃるかと思います。)
「【ライン】を知れば、ロルフィングの効果は持続する:前編」
「【ライン】を知れば、ロルフィングの効果は持続する:後編」
当院においての鍼灸とロルフィングの位置づけ
鍼灸×ロルフィングの融合を掲げている当院においての、位置付けをご紹介します。
- マイナスからゼロへ
痛みの軽減や愁訴の改善を中心に行います。
- ゼロからプラスへ
より良いパフォーマンスの獲得、心身のつながりの回復、そのための身体の学び直しを中心に行います。
このように、痛みや何らかの愁訴がある場合は、当院ではまず鍼灸治療をオススメしています。
(鍼がどうしても苦手な方には、無理にオススメすることはございません。)
症状の改善を数回の鍼灸治療で行ってから、ロルフィングセッションの開始をご提案させていただくこともあります。
ただ、痛みや何らかの違和感がある場合でも、個々のニーズによりロルフィングセッションの中で同時に痛みや愁訴を扱っていくことも多々あります。
まとめ
今回はボディーワークと施術(治療)の違いを解説し、ロルフィングと筋膜リリースの違いをご紹介しました。
姿勢に加えて、動きや気づきの要素に興味がある方には、とても相性の良いメソッドであると確信しています。
特に、今まで一般的なマッサージや施術(治療)で今ひとつピンと来なかったとお感じの方には、一度体験いただけるとその違いをわかっていただけるかと思います。
現在、初回セッション50%OFFのキャンペーンを行っております。
この機会を是非お見逃しなく!
「【期間限定50%OFF】ロルフィング初回セッションのお知らせ」