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私の鍼灸治療の施術のスタイルは、筋膜や神経へのアプローチと陰陽五行の気血水へのアプローチを併せて行うものです。
使うツボやアプローチする場所はほとんど変えていないのにもかかわらず、数年前と比較すると効果に雲泥の差があるように感じています。
その効果性の違いは何からもたらされるのでしょうか?
お時間がある方は、下の動画を見てみてください。
動画の内容と施術にどんな関係があるのかというと、波の状態とは未だに認識できていない状態であり、粒子の状態とは目に見えない周波数を把握できるようになった状態だと考えています。
例えば、目に見えないwi-fiや3Gの周波数の波はスマートファンで受信されることによって、認識できる音や画像に変換されます。
経絡や気もwi-fiや3Gのように、普段はなかなか認識できるものではありません。
経絡や気という周波数の波を受信しようと意識を向け経験を積み重ねていくと、粒子のような感覚で実態として触ることができるような感覚が掴めてきます。
また、気の層としてぼんやりと濃淡を感じることもできるようになってきます。
目に見えない周波数の波を受信できるようになれば、あとは捉えた粒子にどれだけ効果的にアプローチできるのかの発信の修練をすることになります。
これは経絡や気へのアプローチに限った話ではありません。
解剖で明らかになっている筋膜や神経系などへの施術を行うときも実は同じで、筋膜の連鎖や神経の機能を明確に感じられるようにならないと効果があがりません。
個人的に、西洋医学的な解剖生理学の概念での身体の把握と、伝統的な東洋医学の気の体系により身体を把握することの方法論に優劣はないと思っています。
メソッドや体系などの方法論に優劣の差がないとすると、施術家間に効果性の差が生まれるのは、明確でありありとした感覚を感じられているのかどうかのポイントに尽きると考えています。
人間が持つ感覚の力とは、目に見えない周波数の波を粒子として受信し、効果的なアプローチとして発信していくための、最も大切な要素だと思います。
3,000年4,000年という年月を東洋医学は生き抜き伝承されてきました。
その時代ごとの宇宙観や物質観の反映の中で、歴代の先輩たちは患者さんに向き合っていたと思います。
この現代に生きる私達も、科学が解明しているものに目を向け、臨床の精度を上げるアイデアとして、常にモノの見方、考え方をアップデートしていく必要があるように思います。