【ライン】を知れば、ロルフィングの効果は持続する:前編
“姿勢を正す”
“良い姿勢を取る”
「正しい姿勢」「良い姿勢」というのは、どのような姿勢でしょうか?
一般的には、上の写真のように、
立位で耳、肩、股関節、膝、足首が一直線上になるように。
壁に沿って立ち、後頭部、肩甲骨、仙骨、かかとが接触するように。
など、ヨガのタダーサナなどでも言われるような立ち姿勢が良い姿勢のイメージではないでしょうか。
これら「正しい」「良い」姿勢という観点を、ロルフィングではどのように見ているのかを前編・後編に分けてお伝えします。
ロルフィングにおける姿勢とは?
ロルフィングのロゴマークにも表されているように、ロルフィングでは姿勢を重要視しています。
上の図が示しているように、ロルフィングにおける姿勢とは「重力が体のどこを通っているのか」であるといえます。
この「重力が体のどこを通っているのか」をロルフィングでは専門的に【ライン】と呼んでいます。
そして、【ライン】には静的なラインと動的なラインと呼ばれる2つがあり、どちらも重要視して見ています。
静的ラインと動的ライン
- 静的ライン
- 体のアライメントが整っているか
- 客観的に見てバランスが取れているか
- 動的ライン(静的なラインが整っているという前提)
- 動きの中で背骨の自然なカーブがキープできているか
- 主観的に伸びやかさやしなやかさが感じられているか
静的ラインが重要なのは言うまでもありません。
そして、静的ラインと同様に考えなければいけないのが、動的ラインなのです。
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なぜ、動的ラインが重要なの?
それでは、いったいなぜ、動的ラインを考慮する必要があるのでしょうか?
一例を上げてみます。
「正しい姿勢を作れるようになった❗️」
では歩きだしてみましょう。
すると一歩目を踏み出した瞬間に、せっかく作った正しい姿勢が崩れてしまっているのではないでしょうか?
「良い姿勢とは何かがわかった❗️」
では仕事の時、料理の時、掃除の時はいかがでしょうか?
生活とは何らかの動きの連続です。
立ち止まって良い姿勢をキープし続けることは、到底不可能です。
ロルフィングを始める方のお悩みの多くは、
- 首肩のコリを良くしたい
- 姿勢を良くしたい
- スポーツのパフォーマンスを改善したい
などに集約されます。
これらのお悩みの原因の元を辿ると、全てどのように身体を使っているかに辿り着きます。
ロルフィングでは、何らかの動きの連続の中にナチュラルなラインを見出していくことが最も根本的な解決策だと考えています。
それは、静的ラインと動的ラインを整えることで達成されるのです。
次回はロルフィングの大きな特徴の一つ、動的ラインをどのように整えていくのかを詳しくご紹介します。