ロルフィングとNLP 【内的マップ】vol.1
皆さんは、NLP(Neuro-Linguistic Programming:神経言語プログラミング)をご存知でしょうか。
言葉で説明すると少々伝わりづらいかもしれませんが、端的に言うと、自分が問題だと思っている事柄を別の視点(立場)から細分化して見ることによって、驚くほど物事の見方が変わったり問題が解決するメソッドのことです。
私は、今から10年ほど前に4〜5年かけてみっちりとその手法を学ぶ機会がありました。
詳しくはこちらのブログもご参照ください。NLPと「心」への向き合い方
そののちロルフィングに出会い、ロルフィングとNLPはとても関係性の深いメソッドであると感じました。
人との付き合いや仕事の取り組み方、変えたくても変えられない自分の習慣など、頭で考えてもなかなか解決しない問題をお持ちの方も少なくないと思います。
今回から数回に分けて、「ロルフィングとNLP」の興味深い関わりをご紹介していきます。
ロルフィングとNLPの共通点
- NLPとは
- キーワード:言語と非言語の使い方
- アプローチ:無意識、内的マップ
- フォーカス:思考や価値観、考え方
- 目的:望ましい変化を引き出すため
- ロルフィングとは
- キーワード:動きの要素や感覚の再学習
- アプローチ:身体の学び直し
- フォーカス:身体の使い方や静的・動的ライン
- 目的:望ましい変化を引き出すため
異なるルートを通るのですが、両者とも「望ましい変化を引き出すため」という共通の目的を目指しています。
「【ライン】を知れば、ロルフィングの効果は持続する:前編」
「【ライン】を知れば、ロルフィングの効果は持続する:後編」
ロルフィングとNLPの関連性
ロルフィングは身体の学び直しを通して、クライアントの望ましい変化を引き出します。
- 身体の学び直しとは
- 姿勢(筋膜の観点)
- 身体の使い方
- 感覚の活性化
などを、再学習することを意味しています。
ロルフィングによる身体の学び直しを提供し続けている中で、NLPとの面白い関連性に気づくこととなりました。
それは、ロルフィングの新たな視点への気づきや新たな可能性を見出すことは、同時にNLPでいう内的マップの変化も生じているということなのです。
- 内的マップとは
脳内に構築された独自のメンタルマップを指します。
私達は、私達を取り囲んでいる外的世界から、毎瞬毎瞬、無数の刺激を五感を通して受け取っています。
認識していようがいまいが、無数の感覚的体験そのものは存在しています。
その体験の、認識のしかた、記憶のしかた、意味づけのしかた、を担っているのが私達独自の内的マップであるというわけです。
*NLPでは、望ましい変化を引き出すため(物事の見方を変え、問題を解決するため)に、内的マップの変化を導くべく様々なアプローチを行います。
「【ロルフィングのこともっと知りたい!:4つのキーワードを解説するよ。」
まとめ
今回は、イントロダクションとして、ロルフィングとNLPの共通点と関連性をご紹介しました。
共通の目的である「望ましい変化を引き出す」ために、ロルフィングでは身体を通してセッションを進めています。
そして、ロルフィングセッションの過程で起こる小さな気付きが結びつくことによって、NLPにおける「内的マップ」が変化するというわけです。
次回は、NLPのサブ・モダリティーと具体的な変化の事例を交えてご紹介します。